日本皮膚科心身医学会
Japanese Society of Psychosomatic Dermatology
ようこそ日本皮膚科心身医学会のホームページへ。2017年1月末に新たに理事長に就任いたしました羽白誠です。皮膚は外から見える、他人から見える人体最大の臓器です。外界からの温度差や有害物質を守る役目があります。皮膚にはさまざまな病気がありますが、そのうちいくつかは心理社会的な要因が関係しているものがあります。心理社会的なストレスはいくつかの皮膚疾患を悪化させることがあります。また皮膚病変は他人から見える可能性があり、皮膚病変をもつ患者さんはそのための苦痛を持っていることが少なくありません。皮膚科心身医学は、精神皮膚科学とも言われ、皮膚とこころを一緒に統合して診療しようとする学問です。患者さんの皮膚だけを見るのではなく、こころやQOL(生活の質)を含めて改善していこうとする学問です。
本学会の前身は皮膚科心身医学研究会といわれ、1987年に故岡部俊一先生が創設されました。その後2001年に逝去されるまで年に1回研究会が開かれました。その後も有志でその遺志を引き継ぎ、研究会を続けてまいりました。そして25年目の節目に、皮膚科心身医学研究会を発展的解散とし、新たに2011年1月30日に日本皮膚科心身医学会を創設いたしました。第1回日本皮膚科心身医学会は大阪で私、羽白誠が会長となって開催をしました。そして第2回は上出良一元理事長が、第3回は檜垣祐子前理事長が開催いたしました。その後も年に1回理事の先生方が会長となって学会の開催を続けて発展してきております。
本学会では患者さんの診療のみならず、皮膚科心身医学の研究や教育にも力を注いでいきたいと思います。皮膚科心身医学を専門とする医療者のみではなく、まだ知識はなくても関心のある医療者であればどなたでも歓迎いたしますので、医療関係者の方はご入会いただければ幸いです。
2017年2月3日
日本皮膚科心身医学会
理事長 羽白 誠